そういえば先週のコードギアス観ていました<思い出した
あまりのエロスっぷりに色んな妄想が始まってしまい
とりあえず
「いいだろう……結ぼう、その契約」
鮮やかに差し出されたC.C.の手を、躊躇いと共にルルーシュは握った。
そして。
握った手を離すことも振り払うことも、ましてや繋いだまま歩み出すこともできず、ただ其処に立っていた。
たとえ嘘とは言え、第三者に向けてとは言え。
あんな発言をしてしまった後で普通に接することができる程、まだ彼は老成してはいなかった。
「嘘はいけないな」
空間に美しく反響するいつもの声が、場の空気を静かに割った。
「…?」
ルルーシュの困惑を全て読み取ったかのように、C.C.が微笑む。
「嘘はいけない、と言ったんだ。ルルーシュ」
鼓膜を快く撫でる、涼やかな声。
「…何のことだ」
この問いは本心からだった。一体何のことを言われているのか、ルルーシュには本当に分からなかった。
嘘なら山のように吐いてきた。
妹を守り、身分を隠して生きていく為に。
そして。
この目の前に立っている永遠の少女に与えられた力を、最大限に利用する為に。
だがそれを咎められたことなど今までただの一度もなかった。
戒める権利のないことは既に判っていた。
だから何のことなのか分からなかった。
振り払えばいいだけの手を振り払えなかったのは、今日彼女の心身に起きたことを思えば、道理だった。
「お前がお前自身の願いを叶える為に吐く言葉なら、それは全て真実だ」
髪をさらりと後ろに流して、C.C.が一層近寄ってくる。
「だが先刻のは違うだろう?…ルルーシュ」
穏やかな月明りを浴びたその姿に一瞬、見惚れていたのかも知れない。
見下ろしていた筈のC.C.が、いつの間にか自分を見下ろしてきていた。
先程まで掌でのみ感じていた体温が、甘やかな重みと共に自分の上にある。
気付いて我知らず、ルルーシュは息を呑んだ。
<つづかない>
明日は朝イチでそば買いに行きますノシ