同僚が、家の前に転がってた、と言って、小さな段ボール箱にコクワのお嬢さんを入れて持ってきた。
聞くと一昨日の夜に拾って以来箱に入れたっきりで、食物はおろか水分すらも与えていないという。
どこか冷たい人間だとは常々思っていたが、ここまで血も涙もないとは思わなかった。
(あえて弁護するとするなら都会で生まれ育った女性にはそんな知識はないのかも知れない)
慌ててコーヒーシュガーと井戸水(持参)で飽和砂糖水をつくり、ティッシュにしみこませたものを押しつけてやると、コクワ嬢は一心不乱に吸いはじめた。
画像はその様子を写したものである。