『殺戮にいたる病』を読了
最後まで読み終えてから、というか解説まで読み終えてからようやく、
たった1つ残されていた8ミリビデオの謎がようやく解けました
いや、証拠二品のうち一品は雅子ママンが発見してましたが、もう一品のビデオは誰が発見したんだろうと最後まで思っていて
何だ、そうか、それであんな態度に(ry
そういえば部屋の鍵が(ry
それに作中ずっと(ry
悔しいというよりも、拙い文章書きの端くれとしてただ茫然とするばかりですよ
暫く手元に置いて、じっくりと味わってから本棚にしまおうと思います
ちなみに私も作中の彼ほどではないが母親を美しいと思うし神のように太陽のように思うし、幼い頃母と一緒に風呂に入った折りにはその肉体がもつ不明瞭さと淫靡さと匂いにどきどきしていたこともあった
(おそらく兄弟の中で私が最も年齢的に早熟だった)
が、それ以上特別な思慕や感情を抱くこともなく成長し、まともな恋愛ではないかもしれないが
(恋愛という錯乱状態において自信のある人間などいるだろうか)
一端に人を好きになり、拙くも愛することができるようになった
ただ兄は若い頃から私とは違って、母しか見えていないきらいがあった
母を尊敬し、母を蔑んだ彼の父を呪い、母を、自分のもてる総てをかけて護りたいと思い、同時にその総てを独占したいと思っていたに、きっと、違いなかった
しかしそれらは何ら特別なことではないのだ
ただそれら精神が如何なる形で外界へと滲み出るか、また或いは否かによるだけなのだ
人は誰しもその世界の裡に、深すぎて気付けぬ程の闇を孕んで生まれてくるのだから